漠然と「なんとなくカラダによさそうだけど...」と思われている方も多いマッサージや指圧ですが、医学的にもたくさんの効果が証明されているのです。(医道の日本社 「あん摩マッサージ指圧理論」より一部抜粋)

皮膚に対しては?

皮膚のイラスト


皮膚の血管が拡張し、血流が増加して新陳代謝が盛んになる。その結果として皮膚温度が上昇し汗腺、皮脂腺の機能も増進する。

筋肉に対しては?

筋肉のイラスト


血液、リンパの流れを促進して、組織内の老廃物を除去し、代謝を盛んにして筋肉の栄養を高め、筋委縮や筋疲労を予防する。

関節に対しては?

骨のイラスト

関節内の血行を促進して新陳代謝を活発にし、滑液の分泌を高めて関節の動きをよくする。病的滲出物が関節内やその周囲にあるときは、これを吸収し、消炎作用を促して関節の機能を高める効果がある。

神経系に対しては?

神経のイラスト


知覚神経に対して軽度の刺激を与えると、一種の爽快な感覚を起こし、反射的に諸種の機能を増進する。また、強い圧迫法は神経機能を鎮静させる。この場合、単に圧迫した場所のみでなく、その神経の分布領域まで鎮静効果が及ぶことがある。

心臓に対しては?

心臓のイラスト


上肢、下肢に対する施術では、末梢循環が促進し血管抵抗が緩むために、心臓への負担が軽くなる。また、救急療法としてクローズドチェスト心臓マッサージにより、心臓停止患者の70%が長期心臓機能回復を示したというデータがある。

血管、リンパ管に対しては?

血管のイラスト

血管およびリンパ管に対しては、直接的または間接的に作用して、血液およびリンパの流れを旺盛にする。施術直後は器官内圧が高まって一過性に血圧が上昇するが、次いで血管が緩むと動脈血流が促され、全身の循環が促進される。

内臓に対しては?

全身の内臓のイラスト


腹部や腰背部への施術をおこなうと消化器に対して直接刺激、あるいは反射機転を介して内臓諸機能が好影響を受ける。尿量が増し、老廃物が体外に排出されやすくなる。

自律神経に対しては?

イライラしている男性のイラスト


皮膚に与えられた触圧刺激が自律神経に反射的に作用して、その機能を調節する。自律神経に対して良質な刺激が与えられれば、自律神経を介して脳下垂体副腎皮質系を主軸とした内分泌系全体に好影響を与えることが期待できる。また、自律神経は、感情や情動の中枢とも密接なつながりを持っていて、快、不快、不安、恐怖といった感情、情動と、互いに影響を与え合う関係にある。マッサージや指圧による心地よい刺激は自律神経、内分泌系に大きく影響し、種々の変調を整え、疾病の治療に役立てることができる。

血液に対しては?

血液のイラスト


マッサージなどにより、血液循環が促進され赤血球、白血球、血小板の成分が微量ながらも良好な変化がみられ、血清中の酵素についてもGOT,クレアチンリン酸分解酵素、乳酸分解酵素の増加がみられる。